住宅の建材などに含まれるVOC(揮発性有機化合物)によって健康を害したり、アレルギー体質になってしまうことをシックハウス症候群といいます。
せっかくの新居によってそのようなことになってしまうのは大変困るので、国は星マークを付けて建材の規制に乗り出したため、最近は大きな話題になることは少なくなってきました。
建材は規制がありますが、住宅内に持ち込む家具や窓かけには十分な規制がされていません。
例えば最近業績好調で知られる有名家具業者の店舗に入ると、私でも目がチカチカ、頭がクラクラしてきます。おそらくVOCの影響ではないかと思っています。
昨日このVOCを測定する会社の社長さんの訪問を受けました。弊社住宅相談センターのお客様が希望されたときにVOC計測のメニューを用意してはどうかというご提案でした。大変良い話ですので、前向きに検討したいと思います。
ただし計測結果をどのようにお客様にお伝えするか、これは相当難しい問題です。
例えば結果は数値で出てきますが、基準値より少ない数値が出たとした場合、「お住まいになっても問題のない住宅です。」ということができるのか?
大丈夫と信じて入居し、数年経過した後にシックハウス症候群になってしまう。そういうこともあり得るのです。つまりVOCの許容量は人によって異なるので、計測時点では大丈夫であっても、微量のVOCを吸引し続けることで数年後に発症する。そのようなこともあり得ます。
これを大丈夫と言ったではないかと言われても困るのです。
このあたりをお客様に理解していただくために、社長のおっしゃるには5時間程度の講習を用意しているとのこと。
家づくりで多種多様な問題をクリアしなければならないときに、この問題だけのために5時間を割くことは、すでに相当困っている人でなければ不要と考えるのではないでしょうか?
お申し出は大歓迎なのですが、このあたりをご理解いただけるお客様でしたら、すぐにでもご紹介したいと思います。お困りの方がいらっしゃいましたら、住宅相談センターにお問い合わせください。