不動産や住宅の営業マンが「変動金利型住宅ローンを借りて、仮に金利が上がっても給料が増えるので返済に困ることはありませんよ」と説明するのは正しいのか?
前回は金利が上がる理由はいろいろあるので、一概には言えないと反論しておきました。
今回は実際に金利が上がった過去の時期を参考に見てみましょう。
左の数値が春闘の賃上げ率で、真ん中が変動金利型住宅ローンの金利、右が1000万円を35年返済で借りたときの毎月返済額です。
1988年 4.4% 5.7% 55,018円
1989年 5.2% 6.0% 57,018円
1990年 5.9% 8.5% 74,686円
1991年 5.65% 6.9% 63,185円
賃上げ率は名目の数値ですから、実質ではもっと低くなります。例えば1990年の実質賃上げ率は2.6%です。
この4年の間に「5年ルール」で返済額の更新時期に当たってしまった人は、相当苦しかったと思います。
実は私は1987年から変動金利でローンを借りていましたが(金利5.2%)、この間は「5年ルール」の間でしたから生活に困ることはありませんでした。
しか毎月の返済額より利息の方が多くなってしまったために「未払い利息」が発生し、毎月きちんと返済しているのにローン残高が増えていくという現象を経験しました。
この事例を見ると「金利が上がるときは給料も上がるので返済は問題ない」とは、必ずしも言い切れないと思います。
それにしても変動金利8.5%とは、よく返済していたものですね・・・
