7月9日の日経新聞「くらしの探検隊」は、「マンション修繕 長周期は得?」と題してマンションの大規模修繕について書いています。
従来大規模修繕は12年程度に1度実施するのが良いとされていましたが、最近は18年程度でも良いというマンションが増えているとのこと。
2008年に国土交通省が定めたガイドラインで12年「程度」とし、さらに2021年の改定時に12~15年周期と書かれたため長周期化の傾向が顕著になったそうです。
特に大手不動産会社が分譲したマンションでは、18年周期を勧め始めているとのこと。ただし基本的に自社系列のマンションに限るなど制限があるようです。
確かにマンションに使われる部材は良くなっていますが、どのマンションでも一律18年で良いということにはなりません。
記事でも「12年から一気に18年に伸ばせるとは限らない。まず15年周期程度で計画し、実情を点検しつつ工事時期を決める方法もある。」と締めくくっています。
日頃マンションのホームインスペクションをしている立場から言いますと、12~13年周期で修繕されているマンションは、状態が良好で売却し易い=資産価値が高いように思います。
18年周期のマンションも見たことがありますが、やはりお勧めできる状態ではないものが多いです。
マンションのメンテナンスは、できる限り早め早めにする方が良いことは間違いありません。
18年周期説が出てきたからと言って、すべてのマンションがそれに従う必要はないと思います。