住宅の新築も佳境に入ってくると、打ち合わせる内容が細かくなってきます。
例えばコンセントやスイッチの位置や数は、打ち合わせの最後のところで出てくることが多いですし、「そんなことまでよくわからない。」ということで建築士さんにお任せ!となってしまうことが多いと思います。
最初にお伝えしておきますが、コンセントやスイッチは建物が上棟した後の現場立ち合いの際に追加・変更することができます。上棟後ですから、壁や建具がまだないのでイメージしづらいと思いますが、部屋の広さや位置関係はおおよそわかるので、そのときに確認します。
壁が施工された後の追加は難しくなります。
コンセントやスイッチの位置や数は、通常建築士さんがたたき台の電気設備図面を作成してくれるので、それを基にして検討します。
コンセントは一般的に居室の対角線に1か所ずつ、計2か所配置ので、どちらの対角線につけるかを検討します。スイッチは入り口ドアの脇に1か所になると思います。
数が足りるどうか迷った場合は、あとで追加すると大工事になるので、とりあえず追加しておくと良いでしょう。費用は1個数千円です。
特にキッチン回りはコンセントが不足しがちになります。使う予定の電化製品をリストアップして不足しないか確認してください。1~2か所余分にあっても良いと思います。
なおエアコンのコンセントの位置を決める際には、コンセント位置そのものより、エアコン本体がどこに来るかを確認してください。よくエアコン本体がドアやカーテンレールや家具に干渉している現場を見ることがあります。
スイッチで一番困るのがスムーズな導線上にないことです。電気設備図面は平面で表現されており、あくまで図面ですので、実際に生活してみると使いにくい位置にあるということも起こります。
また上棟後の現場立ち合いでも、建具が入っていないため、ドアとスイッチが干渉するかどうかわからないこともあります。十分注意してください。
なおコンセントやスイッチをつける高さは、建築士さんが提案する標準的な高さにしておくのが良いと思います。
以前奥様の背が高いので、スイッチの位置を数センチ上げてほしいとリクエストされたお客様がいらっしゃいましたが、実際に生活を始めたら、やはり標準の高さの方がよかったとおっしゃったケースがありました。