住みたいと思う街を歩くことは、土地探しの良い方法だということを書いてきました。
実際に歩いてみると、思ったより多くの空き地を見かけると思います。
と言っても、自分が探しているのは住宅用地として50坪程度。空き地となっているのは、どう見ても200坪。こういうことがほとんどだと思います。自分に合った面積の土地が空き地でそこにあるという可能性は低い。
でもここで諦めてはいけません。
大は小を兼ねると言いますね。200坪は50坪を兼ねるので、200坪全部を買う必要はありません。自分が欲しい分だけ譲ってもらえばそれで良いのです。
空き地の所有者を探して、「私はこの街が気に入っており、是非この街に住みたいと思っていますが、なかなか良い土地が見つかりません。」
「そうしたところここに土地があるのを見つけました。たいへん良い土地だと気に入ってしまいました。全部を買う力はありませんので、50坪だけ譲っていただけないでしょうか?」という交渉はありです。
意外に譲ってくれることがあります。
弊社住宅相談センターのお客様では、この方法で毎年1件程度が契約されています。これは相当に高い確率だと思います。
その時点では売りに出していない土地に遭遇し、実際に売っていただくのですから誰も知らないフレッシュな情報です。
しかしこの場合でも取り引きの安全性・専門性を考慮して、不動産業者さんに間に入ってもらい、土地の調査から重要事項説明書の作成までしていただき、問題がなければ売買契約書も作ってもらうことをお勧めします。
もちろん手数料は必要ですが、法定の上限の手数料(売買価格の3%+6万円と消費税)まで要求する業者はいないと思います。
また大きな土地の一部を譲っていただく場合は、測量をして面積を確定し分筆しなければならないので、その測量代・登記費用は買主側で負担することになると思います。土地によりますが数十万円程度になります。
通常の取引では売主が測量をすることが多いと思いますが、その点だけご注意ください。(中には売主側で測量するよという方もいらっしゃいます)