続・今一番有利な住宅ローンはどの金融機関か?

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続・今一番有利な住宅ローンはどの金融機関か?

前回「今一番有利な住宅ローンはどの金融機関か?」というご相談が多いのですが、簡単には答えられないという、その理由を書きました。

文章ではわかりづらいので例を挙げてみます。これは実際に今年に入って弊社にご相談があった例です。

お客様のキャッシュフロー表(家庭の状況を40年先までシミュレーションする表)を作成したところ、今回の住宅購入(既存住宅)では100%住宅ローンを借りて、目いっぱい住宅ローン控除の恩恵を享受することにしました。

そして11年目には全額繰り上げ返済して住宅ローンをなくす計画になりました。(消費税がかからない既存住宅の控除期間は10年間)

さてこの場合、次の2つの金融機関のうち、どちらが有利になるでしょう?(ともに変動金利型で元利均等返済の35年返済)

A社 金利0.3999%  事務手数料 融資額の2.2%(税込み) 保証料なし

B社 金利0.60% 事務手数料5.5万円(税込み) 保証料 融資額の2%

一見したところB社は金利が高いので、普通ならA社で決まりだと思います。ネットの住宅ローン比較サイトでもB社のランクはA社より下位で出てきます。

ところが、前回書いたように住宅ローンの貸出条件は、借りる人の属性によって違ってくるので、最終的に弊社がご紹介したのはB社でした。

お客様の属性を検討していただいた結果、最終的なB社の貸出条件は・・・
金利0.41% 事務手数料5.5万円’(税込み) 保証料 融資額の2%

しかもこのお客様は11年目に全額繰り上げ返済するので、一括前払いしておいた保証料のうち約55%が返金されることを前提として比較しなければなりません。

計算してみてください。断然B社が「今一番有利な金融機関」になります。

ということで、単に「今一番有利な金融機関はどこでしょうか?」というご相談には「計算しないとわかりません。」とか「お客様の属性をお聞かせいただかないとわからないのです。」が正しい回答になることをご理解いただけたでしょうか?

面倒なのでそんなことまで話したくないという方は、ネットの比較サイトで最上位に来た金融機関で借り入れられたら良いと思います。

ただしその金融機関は「今一番有利な金融機関」ではなく、2番目以下の金融機関になる可能性が高いということをご理解ください。

住宅ローン選びは、将来のライフプランやライフシミュレーションを確認してから、ご自身の属性を公開して選ぶことで、より有利なローンが見つかります。