弊社住宅相談センターに寄せられた相談をご紹介しています。
自営業の方が住宅ローンを借りるのは相当難しいと言われています。サラリーマンと違って、長ければ35年間安定的に収入がある保証はなく(サラリーマンでも、そのような保証はありませんが)、それどころか昨今のように明日をも知れないわけですから、融資する金融機関としてはサラリーマンと同じ審査をすればよいという訳にはいきません。
また自営業の方は節税のため、利益が出たときでも決算は敢えて赤字にしていることが多く、見かけの審査だけではまったくテーブルに乗らないのです。
そんな中で住宅ローンを利用しようとすれば、次のような方法が考えられます。
1.少なくとも過去3期は連続で黒字を計上する。(=税金を払う)
2赤字であっても実態上黒字であることを理解してくれる金融機関に相談する。
例えば決算が赤字になっている理由が、減価償却費とか借入金の金利の支払いが原因だとわかれば、それは実際の支出ではないので、それを除いた部分で黒字になっているなど。ただしそこまで審査してくれる金融機関は少数です。
3.別の資産の裏付けがある。
購入する住宅ではなく、別に不動産を持っているとか、自己資金が20%以上あるなど。
いずれにしてもサラリーマンと同じように、住宅ローンの申込書を書いて出せばよいという訳にはいきません。それなりの資料を揃えて、「この人なら融資しても回収できる。」と金融機関に思わせるだけの裏付けを用意しなければなりません。
自営業の方は、審査を申し込む前に必ずご相談いただき、対策を講じたうえで申し込めば融資承認になる確率は上がります。