今回は弊社住宅相談センターに寄せられた、家づくりではなく自宅の売却の相談です。
不動産の売却を有利に売却するにはどうしたらよいかという相談をたまにいただきます。その場合は弊社のメニュー「不動産売却あんしんパック」をご契約いただいてアドバイスして行きます。
この種の相談に対する最初の仕事は、不動産業者に自宅の査定を依頼することから始まります。
目に留まった業者で良いのですが、もう少しきちんとするのであれば、その地域でその物件に強い業者を3社選びます。
「その物件」と言うのは、マンションなのか戸建てなのか土地だけなのかという種別のことで、業者によって不得意があるので、できればそれを見分けて選び査定を依頼します。
するとまず売主さんが困るのが、査定価格に想像以上の差が出てしまうことです。
A社は4300万円、B社は4100万円、C社は3900万円とこの程度の差が出るのは普通です。
普通なら一番高い業者に依頼することになりますが、ここで要注意。
業者としては無料査定をしたのは良いけど、売却の依頼をもらえないとなると時間と手間の無駄になります。そこで商売上手な業者は考えます。如何にしたら売却の依頼をもらえるのか?
一番高い査定額を出せば依頼をもらえる確率は高くなると考えるのは普通でしょう。そこでわかっているけど高めの査定4300万円を付けるのです。
A社の査定額はいつも高い傾向という事実がありますが、結果として売却できたのは4100万円でB社の査定額だったということが多いのです。
私の経験上、査定額のプラスマイナス5%程度で成約することがほとんどで、稀に高く売れた、低くなったということがある程度です。
売却まで時間がかかっても良いし、場合によっては売れなくても良いとお考えの方はA社で売り出されれば良いと思いますが、何とか半年程度で売りたいとお考えであれば査定価格を精査して、掛値のない価格を提示した業者に依頼されるのが良いと思います。