【家づくりのトラブル事例12】色

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【家づくりのトラブル事例12】色

今まで弊社住宅相談センターに寄せられた家づくりのトラブル事例をアトランダムにご紹介しています。

家づくりで多いトラブルに色の問題があります。外壁・屋根・壁・床・キッチン面材・・・すべての部材に色があるのですが、「頼んだ色と違う!」というクレームは大変多いのです。

このようなトラブルが発生する原因は、以下のようなものが考えられます。

1.業者の発注ミス。
2.施主の勘違い。
3.カタログで見ただけで実物を見ていない。(商品は間違っていないが、カタログの色と実際のイメージが違った)
4.実物を見ていたが、現場に設置したら思っていた色ではなかった。

1は明らかな業者のミスで再発防止策が必要です。

2は打ち合わせ記録を残しておけば、施主側・業者側ともどちらのミスか立証ができます。

3はカタログ印刷の色と実物の色は異なることを業者は説明し、必ず実物を確認することを念押ししておく必要があります。

しかし4は困ります。通常色の打ち合わせは色見本を使って行われます。例えば壁紙の色はメーカーから業者がもらっている見本帳(壁紙がそれぞれ切れ端程度の大きさで貼ってあるファイル)をめくりながら行います。

ところが、これで選んだ壁紙を実際に部屋の壁や天井に貼ってみると色は白っぽく見える傾向にあり、施主が思っていたのと違ってしまうのです。

私もハウスメーカーの新人営業マンだった頃、ある会社の営業部長さんに家を建てていただきましたが、その部長のご要望は「自分の部屋は錦のクラブにいるような雰囲気にしてほしい。そこでゆったりとウイスキーを飲みたい。」というものでした。

錦のクラブというのは名古屋の方ならわかりますが、東京で言えば銀座、大阪なら北新地で、いわゆる高級クラブのことです。

壁紙打ち合わせの際は、目一杯紫色の壁紙をご推奨して部長は大満足でしたが、実際に部屋ができてみると「吉田君、意外に大人しい部屋になっちゃったね。」というご感想でした。そのときに広い面にすると色は薄くなるということを学びました。

したがって色打ち合わせで見本帳を使うこと自体に問題はありませんが、品番が決ったらメーカーのショールームへ行って、ある程度の大きさの面になっている同じものを確認することをお勧めしています。

つまり実物を見るだけではだめで、広い面にした「実物」を確認すること。これが重要です。

壁紙だけでなく、すべての部材ぼ色に同じことが言えます。