住宅診断をするホームインスペクターの研修会に出席したときの話。
「もう中古住宅のインスペクションはやらない。新築だけに特化する。」というインスペクターがいました。
理由を聞いたところ「買主が建物のインスペクションを希望して、きちんと診断して悪い箇所を指摘すると、仲介業者がどうしてそんなことを言うのだ!契約が飛んでしまうではないか!と怒るから」というのです。
買主が契約を止めるほどの問題があることを指摘して、なぜ怒られなければならないのでしょうか?
確かに仲介業者は、売買が成立して仲介手数料を受け取るのが仕事です。
成約できれば欠陥があっても、わからなければ関係ないというのが本音でしょう。
しかし問題がある住宅を買わせられる買主はたまったものではありません。
雨漏れなどがあれば、自分で補修しなければならなくなります。
取引される住宅が、どのような状態かを診断して報告するのがホームインスペクターの仕事です。
仲介業者から怒られるからやらないというのはどうなのでしょう?一つの見識とは思いますが。
診断して虚偽の報告をするよりは良いですが。
ということでホームインスペクションと言っても、いろいろな立場で診断する人がいるので、そのインスペクターがどのような姿勢で診断するのか、依頼する前に確認した方が良いと思います。
ちなみに弊社住宅相談センターでは、仲介業者と一切紹介料などのやり取りをしていないので、怒られても褒められても診断した事実を報告することにしています。
