ホームインスペクション(住宅診断)の仕事をしていると増築された既存(中古)住宅を診ることがあります。
こうした住宅の多くで雨漏れが発見されます。
どうして雨漏れになるのか?
1.異なる構造で増築している場合
元は鉄骨造なのに増築を木造でしているような場合。いわゆる混構造になっている場合です。
住宅は風圧や車の通行による振動、地震などによって絶えず動かされています。
振動の仕方は物体によって異なるので、鉄骨部分と木造部分は異なる揺れ方をします。そうなると当然増築した部分と元の部分の接道部に亀裂が入ってしまい雨漏れの原因になる訳です。
2.ハウスメーカーの住宅を工務店で増築した場合
大手ハウスメーカーの住宅を増築しようと見積もりを取ったら、とんでもなく高かったので地元の工務店で施工してもらったというケース。
大手ハウスメーカーの部材の多くは自社オリジナルの部材なので、地元工務店では入手できません。
似たような材料で増築しても親和性がないので、おのずと接合部分が劣化したり亀裂が入って雨漏れの原因になります。
大手ハウスメーカーの住宅の増築は、必ずそのハウスメーカーで増築されることをお薦めします。高いですが・・・