マンション管理の専門家の会議に出席しました。
テーマは『第三者管理』。
最近はマンションの理事会運営に必要な理事長のなり手が、高齢化や無関心によっていないため、管理の専門家に委託する第三者管理方式を採用するマンションが増えています。
国土交通省が当初想定した第三者とは、弁護士とかマンション管理士とかマンションに関する専門家を考えていたようですが、実際は管理会社やそのグループ会社が受託しているようです。
そうなると大規模修繕工事を自社の都合のよい会社に請け負わせることができ、過大な利益を得ることができてしまいます。(利益相反行為と言われています)
会議ではその実例がいくつも紹介されて、第三者管理の問題点が浮き彫りになりました。
現在は分譲当初から第三者管理をセットにしている物件も増えており、購入者からは管理をしなくても良いから楽だと評価されているようです。
しかし現実には第三者管理のマンションは・・・
1.管理費・修繕積立金が高い傾向にある
2.中古で売り出すと他の物件との費用の差がわかって負けてしまう
3.投資としてマンションを見る人からは利回りが悪い
などのデメリットがありコスト面から不利になるとの報告がありました。
第三者管理がすべて悪いとは言いませんが、ご自身のマンションの価値を維持するという観点からは注意が必要です。