この年末年始、今まで聞いたことがない中堅ハウスメーカーや工務店のCMがたくさん流れました。
これはなぜか?
資材や人件費の高騰や今年4月からの省エネ性能義務化や2030年からの強化に備える費用などの上昇で、価格的に大手ハウスメーカーや有力工務店で家を建てることが難しくなっています。
大手ハウスメーカーでは坪単価120万円は当たり前で、少しオーダーを出すと150万円になるのが普通になっています。
弊社のお客様では坪単価190万円の見積もりをもらった方もいらっしゃいます。(40坪の家が7600万円になります)
これでは多くの方が予算的に無理ということで、価格的にその下のクラスに向かいました。
その結果、このクラスのハウスメーカー・工務店は昨年大忙し。契約しても着工が1年先というところも出ました。
それでは間に合わないということで、更にその下のクラスのハウスメーカー・工務店に向かった結果、会社は想定以上の利益が出る見込みとなり、税金を払う位ならCMを流そうとなった結果と思われます。
中堅ハウスメーカー・工務店にとっては大変ありがたい話ですが、現場を見ている立場からすると要注意です。
それらの建築現場は大変立て混んでおり、現場監督や職人さんは過去に経験したことがない仕事量をこなしスピードアップすることになりました。
その結果、仕事が雑になっており工程管理も十分にされていないため、トラブルが増え品質も低下しています。
中には同時に15軒も抱えている現場監督もいました。
これでは目が行き届きません。
これから家づくりをされる方は・・・
1.着工はいつになるか?
1年先などという会社は避けた方が良いでしょう。
2.現場監督は同時に何棟受け持っているか?
常識的に良い住宅を建てようとすれば5棟が限界かと思いますが、多くは10棟程度になっていると思います。
3.過去の着工実績を確認する
2022年から2023年、2024年が大きく伸びている会社は要注意です。
CMで見るハウスメーカー・工務店は安心できるように思えますが、このようなからくりになっているので、よくよく注意していただきたいと思います。