住宅建築中の第三者検査を始めて21年。
一時建築現場の質は向上しているように思っていましたが、最近は再び後退しているように思えます。
原因はいろいろあると思いますが、1つは人手不足だろうと推測します。
例えば2000年に約65万人いた大工さんは2020年には約30万人に。同様に左官屋さんは15万人が6万人に。
おそらく電気屋さんや水道屋さんも同じような傾向にあると思います。
さらに職人さんの高齢化も問題となっており、ハウスメーカーの現場監督が20~30歳台なのに対して、職人さんが60~70歳などという現場は普通にあります。
これでは監督の指示も遠慮がちになるし、最近の情報が反映されないので良い家ができるはずがありません。
結果として、なぜこんな簡単なことができていないのかという現場が増えています。
したがって建築中の第三者検査は引き続き存在意義があると思うのです。