注文で住宅を新築する場合、一般的には契約時に契約金+着工時に着工金+上棟時に上棟金+完成時に残代金と4回に分けて代金を支払います。
すべて自己資金で支払える人は問題ありませんが、100%住宅ローンを利用する人などは中間金を支払う手段がありません。
そこで住宅ローンとは別に、短期で資金の融資を受ける「つなぎ融資」を利用して支払うことになります。この融資にも金銭消費貸借契約の契約印紙代や金利がかかります。
しかしメガバンクなど一部には自前の「つなぎ融資」の用意がない金融機関があります。
その場合は、つなぎ融資専門会社から借りるなどしますが、金利が比較的高くなります。
それに対して地銀・信金などは住宅ローンの融資金の「先行実行」と言って、土地を担保にして必要な中間金の支払いをしてくれる仕組みを持っている場合があります。
これですと「つなぎ融資」を利用する必要がなく、印紙代や金利の負担もありません。
ただし金融機関からすると担保となる建物がないうちに融資を実行する訳ですから、リスクを負うことになるので、建築会社の信用力や過去にトラブルがなかったなどの調査をされます。
弊社の事例では、超大手ハウスメーカーがある地銀で過去にトラブルがあったことで利用できなかったこともあります。
住宅ローン利用の際は、金利や手数料などだけでなく中間金の支払い方法も考慮する必要があります。