先日完成検査をした新築住宅は大変凝った造りで、モザイクタイルやデザインクロスを多用してあるにもかかわらず完璧に施工されていました。
施主(子)さんが設備業者でお父さんが元大工さんということで、工事を請け負う側も慎重に対応したのでしょうか?
最近はどの業界も職人不足で、クロス職人やタイル職人(左官)なども例外ではありません。
腕の良い職人さんはほとんど高齢化していますが、その人達の助けを得なければ工事ができないというのが実情です。
一方で施主さんのリクエストはますます高度になっており、また消費者としての権利意識も高まっています。
もはや需給バランスが崩壊していると言わざるを得ません。
施主側は「代金を支払って工事を請けるということはプロなので、完璧に仕上がって当然」と思われるかも知れませんが、現場はもう限界です。
だからいい加減な工事で我慢してくださいと言うつもりはありません。そういう現実を知ってくださいということです。
業者側も「できないことはできない」「難易度が高いものは難しい」そういうことを事前に注意喚起してほしいと思います。(これも受注が欲しいので言い出せない)