中古マンション購入の契約前には重要事項の説明がありますが、そのときまでに確認しておきたい書類として、前回管理規約をあげました。
さらにどうしても確認しておきたい書類として「長期修繕計画書」があります。
現在弊社に相談されているお客様の場合も、重要事項説明書に修繕積立金の残高を記載する箇所はありますが、この金額が適正なのかどうかを裏付ける資料はありません。(仲介業者は添付する義務はありません)
そこで長期修繕計画書を取り寄せてもらったところ、計画では昨年大規模修繕をすることになっているのですが、実際は行っていないことがわりました。
これは何故か?
また仮に計画通り昨年度に実施していたとすると、来年度積立金が不足する計画になっています。
重要事項説明書では大規模修繕の予定がある場合は説明しなければなりませんが、「予定はない」と書かれています。
そこで考えるのは2023年度に大規模修繕を実施してしまうと積立金が不足するので、大規模修繕を先延ばししたのではないかと推測できます。
このあたり真相はわかりませんが、仲介業者にはそこまで調査して説明する義務はないので重要事項説明書にも書かれていません。
おそらく現在修繕積立金の値上げの議論は出ていないと思いますが、資料から読み取れるのは、近々値上げが議題に上がるということです。
中古マンション購入の際は、是非長期修繕計画書を確認して積立金が不足しないかを確認してください。