3月完成に向けて住宅の新築工事が佳境に入っていると思います。
徐々に住宅が姿を現すのにつれて、弊社に相談いただいているお客様の現場でトラブルが出始めました。
1.窓が設計図と違う位置に付いている。
2.違う大きさの窓が付いている。
3.違う幅のドアが付いているので家具が入らない。
以上は異なる3つの現場で実際に起こったことです。
1と2は上棟直後に発覚したので何とか修正できましたが、3は壁を壊してドアを交換することになるため、引き渡し時期が大幅に遅れることが予想されます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
聞いた限り、お客様との打ち合わせで変更変更しているうちに、お客様の手元にある設計図と建築会社が保管している設計図が違ってきた。
建築会社が下請けに渡した設計図が違っていた。
このようなことのようです。
本来、現場と設計図を照合し、間違いがあったときは是正させるのが監理建築士の仕事です。(建築士法第2条)
しかしほとんどの現場で監理建築士は出て来ないので、現場監督や職人任せになってしまい、施主が発見するまで気づかないことになります。
今後、職人や現場監督の人手不足がますます顕著になることが予想されています。
施主としては建築現場に頻繁に通い、わからないことがあったら質問し確認すること。これが重要になります。