今回の能登半島地震では、6万棟を超える家屋の倒壊とそれによって圧死・窒息死した方が多数出ました。
この事実について、ある行政関係者からこんなことを聞きました。
この地域では、昨年5月にも震度6強の地震があったにも関わらず、その後家屋がどの程度傷んだかの調査をまったく行っていなかった。
もし調査していれば、今回の地震で倒壊することがわかった家屋もあるはず。
何もしなかったのは県か自治体か国か誰の責任なのか?
こういうのを「後出しじゃんけん」というのです。昨年5月の地震後に全棟調査しようなどと誰も言わなかったでしょう。
もしそのことが誰かの瑕疵だったとすると、すべての地震の後に家屋の調査をしなければならないことになります。物理的に不可能です。
行政は絶えず責任を追及される立場だということはわかりますが、今は犯人捜しをしているときではないでしょう。
被災者のことを考えるのが第一です。
こんな時でも自分の立場や出世を考えている行政マンがいるとは情けない。