ある企業の社員様向け家づくりセミナーで『マンションVS戸建てVS賃貸~どれがお得?』というセミナーをしてきました。これは永遠の課題ですね。
ネット上にもいろいろなシミュレーションが出ていますが、FPとして見るとどれも設定条件に無理があるように思います。条件を少しいじれば答えが逆転しそうです。
よく見られるのは賃貸マンションと分譲マンション・戸建ての床面積が違い過ぎるシミュレーションです。
そこで昨日は、その企業さんの本社の最寄り駅から徒歩6分以内にある、ほぼ同じ床面積の賃貸マンション、分譲マンション、戸建て(いずれも実際に販売中・賃貸中の物件です)を使ってシミュレーションしてみました。
シミュレーションは、私はFPですからキャッシュフロー表(CF表)を使いますが、CF表はあくまでお金の流れを表示するものです。
結果、老後に金融資産残高(簡単に言えば貯金)がなくなってしまうのは、1番賃貸92歳、2番分譲マンション95歳、戸建ては93歳時に残高が1000万円ほど残るとなりました。
賃貸は退職後も家賃を払い続けなければならない。分譲マンションは管理費・修繕積立金等の負担が大きい。
戸建ては住宅ローンを完済してしまえば、通常のメンテナンス費がかりますが、マンションより負担は少ない。
以上がそうなった理由です。
しかし最後に受講者の皆様に伝えました。これはあくまでAさん家族のシミュレーションです。実際に「どれがお得か」を調べるには、皆様個々のシミュレーションを作成しないとわかりません。
それにこれはあくまでお金の流れです。資産を見ていないので、そちらも考慮しましょう。
賃貸か持ち家かはネット情報ではなく、確かなシミュレーションは実際の数値を入れて作成しましょう。