新築住宅で断熱材が入っていないということは絶対にないと思われるかも知れませんが、まれにあります。
もちろん全体的にないケースはありませんが、本来あるべきところにないケースにはときどき遭遇します。
ではどのような場所で断熱材を入れ忘れるのでしょうか?
1.外部収納
建物の外側から室内側にモノを入れる「外部収納」。車のタイヤやアウトドアグッズなどを入れておくのに便利です。
この部分は収納の壁(室内)が外気に接触する部分になるので断熱材を入れなければなりません。
そのためには外部のドアを断熱扉にするか、室内側の収納スペースの壁にすべて断熱材を入れるか、どちらかになります。
しかし、断熱材を施工する大工さんは、収納スペースが完全に室内にあるので、外に接している壁とは思わず、断熱材を入れ忘れてしまいます。
相当な面積に断熱材がないので、省エネ・断熱性能には大きく影響します。
2.ルーフバルコニーの下
ルーフバルコニーとは文字通り部屋の屋根にあたるところがバルコニーになっている部分です。
直下は部屋が来ることが多いのですが、部屋側から見るとここは外気に接触する部分になります。
しかし見た目は単なる天井にしか見えないので、外気に触れているようには見えません。
結果としてこの部分に断熱材がないことが多いのです。
ここも面積としては広くなる傾向があるので、省エネ・断熱性能からすると大きなロスになります。
このような箇所で断熱材の欠損が見られるのでご注意ください。