「金利のある世界」が見えてきたところで、変動金利型住宅ローンを借りている方が金利が上がるのではないかと心配され、あちらこちらで変動金利のリスクが話題にされています。
よくリスクと言いますが、リスクとは何でしょう?
例えば、世界の航空会社の安全性は毎年エアラインランキング社が公表しており、昨年は・・・
1位 ニュージーランド航空 2位 カンタス航空 3位 ヴァージン・オーストラリア航空
4位 エティハド航空 5位 カタール航空 6位 エミレーツ航空 7位 全日空
となっており日本航空は20位です。(日本航空の場合、御巣鷹山の墜落事故の影響でポイントが低かったのですが、ようやく20位まで上げてきました)
これらの航空会社に乗る場合、ほとんど事故がないと考えられるので事故に遭遇する危険性はないと考えられます。逆にランキング下位の航空会社に乗る場合は、それ相応の覚悟が必要になります。
つまり仮に100%墜落するという飛行機があれば、誰も乗らないでしょう。
このことからわかるようにリスクとは「ズレ」のことであり、墜落が想定できるのであればそれはリスクとは言わないないのです。
それを踏まえて、変動金利型住宅ローンのリスクとは、借入時にしっかり説明を受けて納得していれば、想定外のことが起こる可能性はないのでゼロと言えます。
しかし説明を受けていなかったとか十分納得して借りた訳ではないということになると、それはリスクと言えます。
そしてそのことが最も借り手に影響を与えるのは、借り入れ後6年目に入るところでの返済額の見直しでしょう。
現在変動金利で借りている方の多くが、ご自身で可能な毎月返済額ぎりぎり一杯で借りていらっしゃるので、6年目に返済額が上昇するようなことがあると返済不調になる可能性があります。
そこまでは金利が上昇しても直接的に問題はないと考えられます。(当初予定より総返済額が増えることはありますが)
繰り返します。変動金利型住宅ローンのリスクとは、その仕組みについて説明を受けていないとか納得しないで借りたことであって、金利が上昇する可能性があることではありません。(仕組みを理解していれば、金利が上昇する可能性があることはわかっていたことなのでリスクではないのです。)
そして仕組みを理解していない方で毎月の返済額が現在目一杯の方は借り換えなどできないので、返済額が上がっても返済できるように家計の見直しをされることをお勧めします。
それ以外の方は、慌てて動く必要はありません。
弊社住宅相談センターでは家計の見直しのアドバイスを行っています。是非ご相談ください。