能登半島地震で新耐震の木造住宅が倒壊

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能登半島地震で新耐震の木造住宅が倒壊

金沢大学の地震工学研究室が、珠洲市正院町内の木造住宅約100棟のうち倒壊した40棟を調査した結果、半数の20棟が新耐震基準の住宅だったと発表しました。

新耐震基準は1981年6月1日以降の建築基準法を満たす建物で、震度6の地震でも倒壊しないとされていました。。

ではなぜ倒壊したのか?
1.ここ数年の度重なる地震で強度が低下していた。
2.この地域の地盤が軟弱であった。
3.今回の振動が木造建物に被害を与えやすい波動であった。
などの理由を挙げています。

現地の映像を見ると、そもそも新耐震基準以前の古い木造住宅が多く存在したため被害が多く、木造は地震に弱いと思われがちですが、必ずしもそうではありません。

鉄骨造、コンクリート造の建物も被害を受けています。

その中で新耐震基準の住宅に被害があったことは重大に受け止める必要があります。

新耐震基準はその後2000年に改訂されています。できれば今回倒壊した20棟の中に、2000年以降の建物があったかどうかを確認したいところです。

また基準を満たした設計だから安心ということはありません。

地震のたびに書いていますが・・・
1.現場が図面通りに施工していない。(手抜き工事を含む)これは実際の建築現場を見ている立場からすると大変多く見られることです。

2.入居後適切にメンテナンスしていない。(シロアリ被害や雨漏れなどを放置したまま)

3.増改築している。(新築当初の耐震性が確保されない)
などによって倒壊している事例が多いのです。

正しくはなぜ倒壊したのか詳しい調査を待つ必要がありますが、くれぐれも木造住宅が弱いと思わないでください。