住宅を購入する前に、キャッシュフロー表(CF表)を作って総予算を確認するというのが一般的になってきました。
CF表は、FPさんが作成しますが、FPの多くが保険屋さんでもあるので、保険屋さんが作成するものと思われことがあります。
弊社住宅相談センターもFPですので作成しています。
先日、保険屋さんが作成したCF表を確認してほしいという依頼があり拝見しました。
保険屋さんが作成するCF表の多くに見られるのは、以下の点です。
1.住宅ローンの金利を35年間0.45%としてシミュレーションしている。
変動金利型ローンの金利が、35年間そのまま続くという設定です。日銀が本格的に金融緩和を解除したらどうなるでしょう?
2.火災保険料・地震保険料が計上されていない。
3.住宅のリフォームを一切見込んでいない。
4.住宅のメンテナンス費用を計上していない。
住宅の仕様にもよりますが、一般的なサイディングの外壁の場合、遅くとも13年に1回は塗装する必要があります。
一般的な住宅なら屋根・バルコニーの補修を含めて現在150~200万円はかかります。しかもこの費用は将来的に高騰することが見込まれています。
計上しない場合は、劣化をそのまま放置することになるので、将来住宅価格を当てにできない=売却益が期待できないどころか売却損を増すことになります。
CF表を作成する場合、保険屋さんに作成していただくことに問題はありませんが、中立的なFPにも作成してもらって比較することが必要です。