日銀の植田総裁が「年末年始はチャレンジングになる」とコメントしたことで、近日中に大幅な金融緩和が解除され、変動金利型住宅ローンの金利が上がるのではないかと騒がれました。
先日弊社住宅相談センターのツイッターにも書きましたが、そう慌てることはありません。じっくり金利の先行きを見極めましょう。
2006年にも同じようなシーンがありました。当時の福井総裁が金融緩和解除を実施したため、すわっ金利が上がる!ということで、変動金利型から固定金利型への借り換えが一気に増えました。
しかしその後再び金融緩和が始まり、現在のような超低金利の変動金利型が登場することになりました。
あのとき借り換えた方は、その後どうされたのでしょうか?借り換えなかった方が良かったです。
現在の植田総裁は、そのとき金融緩和解除に反対した唯一の委員だったと記憶します。私はその冷静な判断を評価します。
金融緩和解除は、景気が良くなったと感じられたときに実施されるものです。
確かに景気の良い賃上げ論があちらこちらで起こっていますが、まだ実体経済で景気が良くなっているとは言い切れません。
そのあたり植田総裁は2006年のことを思い出されていると思います。
金融緩和解除は、明らかな景気の上昇がみられない限り実施されないと思います。
しかし変動金利型住宅ローンは、金利が変動することも事実です。
一喜一憂するのではなく、金利が上がっても大騒ぎしなくて済むような家計管理をする方が先だと考えます。