FP(ファイナンシャル・プランナー)として、最近増えているのが退職後の生活資金不足のご相談です。
50歳代後半から65歳の定年間近の方まで、そしてそれなりの企業にお勤めのサラリーマンの方が多いのが特徴です。
多くの方が住宅ローン返済中で、定年間近になって貯蓄が少なく、老後資金がショートすることに気が付いてご相談にいらっしゃいます。
元を糺せば、過剰な価格の住宅購入が原因となっています。
住宅ローンの返済のために、貯蓄が思ったほどできない。
住宅購入当時に想定していた退職金額が、現実には半額になっている。
結果として住宅ローンを退職時に完済することができない、またはできたとしても老後資金が不足するということになっています。
購入当時はFPなどという仕事は一般に知られていなかったので、購入後の家計がどうなるのか検証する術がなく、不動産業者や金融機関の言われるがままに資金計画を立てたと思われます。
今はFPの認知度も向上し、住宅購入時に家計のシミュレーションする方も増えてきましたので、今後はこのような事態になる方は減るとは思います。
しかしシミュレーションによっては、生命保険の契約を獲るためのシミュレーションであったり、正確性を欠くシミュレーションも見受けられます。
住宅購入時には、住宅のことを熟知したFPにシミュレーションを作成してもらわれることをお勧めします。