台風や大雨により大きな被害が出ている中、国民生活センターが、災害に便乗した悪徳商法などによるトラブルが増えているとして注意を呼び掛けています。

センターによると、2017～2021年度の自然災害に関するトラブルの相談が毎年2500件以上あったそうで、中でも、自然災害が多かった2018年度と2019年度の相談件数は各8000件近くだったとのこと。

特に多かったのが住宅の修理トラブル。

訪ねてきた業者が「今直さないと大変なことになる」「今度地震が来ると倒壊する」などと不安をあおって、高額な修繕契約をさせるケース。

そのうえ「工事がなかなか行われない」「工事がずさんでやり直しが必要」という被害に遭った人もいるようです。

センターでは、業者から契約を迫られても、すぐに契約せず複数の業者から見積もりを取って比較するなど、安易に契約しないよう呼び掛けています。

他にも「保険を使って自己負担なしで修理できる」「保険金申請のサポートをする」などと言われた場合は、特に注意するようアドバイスしています。

保険金の請求は加入者自身で行うのが原則であり、また経年劣化などが原因の住宅の損害は保険対象外となるので、それを知りながら、自然災害による損傷と申請すると詐欺罪に問われることもあります。

いずれにしてもこれからの季節、台風を中心に大きな被害が予想されますのでご注意ください。