建設業界は慢性的な人手不足で、建材費の高騰や断熱性能強化とともにコストアップの原因になっています。
さらに困ったことに「2024年問題」が追い打ちをかけます。
法定労働時間は原則1日8時間、週40時間以内とされており、これを超過する場合は時間外労働に該当します。
建設業では2024年4月から時間外労働時間に罰則付きで上限が設けられます。これによって引き起こされる問題を「2024年問題」と言い建設業界以外も同様です。
特に建設業界は、天候等によって業務が中止される日もあるので、オフィスワーカーのように労働時間を決めることが難しい面があります。
また毎日同じ場所に出社するのではなく、遠い現場に行かなければならないこともあります。現場朝礼は朝8時からですから、ときには5時に自宅を出なければならないこともあります。これを残業にカウントするのは難しいでしょう。
今まで経過措置で認められてきたことができなくなります。このような特殊事情をかかえる建設業界は、どのように対応するのでしょうか?
少なくとも工期が伸びることは避けられません。イコール建築費が高くなることになります。