資産価値が高い住宅を買うにはどうすればよいでしょうか?という相談。
この相談はたくさん寄せられますが、日米の比較で説明してみます。
アメリカでは「住宅」の資産価値(売却価値)は日本と違い、上下はあるものの基本的に右肩上がりの市場です。
また土地にはほとんど価値がなく、住宅を建てることで初めて価値が発生します。
したがって、住宅をいかに良好に維持し付加価値を付けるかによって将来の資産価値を「自助努力で」上げることができます。
これに対して日本の住宅は土地の比重が大きく、住宅は減価するものと考えられています。
したがって地価の変動がなければ、住宅完成時が最も高く、経年によって徐々に価値がなくなっていき、20年を超えると建物部分の価値はなくなります。
しかしこの間に地価が上昇すれば資産価値が上がります。つまり自力で住宅の資産価値を上げることができないのが日本の市場ということです。
結果として、日本で資産価値が高い住宅を購入したいならば、将来も価値が残る、あるいは将来価値が上がりそうな土地を選ぶことが第一条件になります。
そのうえで加えるならば、住宅をいつも良好に維持管理しておくことが良いでしょう。ただしその維持管理にかけたと同額が価値(売却価値)として残るかどうかは難しいところです。