自宅に仲介大手の東急リバブルからDMが届きました。登記簿から住所・氏名を調べて送って来たものと思われます。
立派なリーフレットで、表紙に『東急リバブルが不動産市況を読み解き、売り時を見極めるお手伝いをいたします』と書かれています。
内側には1998年から2023年までの日経平均株価と全国の公示地価の推移のグラフがあります。
これは便利なグラフですね。弊社のお客様にもお見せしましょう。
で、2023年の公示地価のところには「バブル崩壊後の最高値水準を超えている」、「これから先はどうなる?」と書かれています。
コメントとして「ますます売り時を見極める力を必要とされる時期となっているのではないでしょうか?」ともあります。
つまり今は高値圏にあるので、売却をお考えの方は今売りませんか?ということのようです。ご相談シートの返信用の封筒もついています。
おそらくリバブルさんの言うことは(このDMでは断言していませんが)、当たっているように思います。
となると、売る人にとっては高値で売れて良いのですが、買う人にとってはどうでしょう?
弊社にご相談されるお客様は、どちらの立場の方もいらっしゃいますので、「今は高値です。売る人には良いタイミングですが、買う人には高いですが良いですか?」とお話ししています。
リバブルさんに行くと、同じことを言ってくれるのでしょうか?
売るだけで実家に戻る人や施設に入所される方は良いですが、買い替えしなければならない方にとっては、高く売って高く買うのでそれほどメリットはありません。
確かにリバブルさんがおっしゃるとおり、見極めが重要な時代であることは間違いないでしょう。
だからこそ、弊社としてはできる限り中立的なアドバイスをしたいと思います。