親が認知症になったため、使いやすいように自宅をリフォームしたいという相談があります。
これについて精神科医の和田秀樹さんがコラムを書いていたのでご紹介します。(一部略)
大がかりなリフォームは認知症を発症する前に行うことが重要です。もし発症してからなら、計画をストップすることも必要でしょう。
ある80代の女性が認知症を発症したことから、お子さんは火の扱いを心配してコンロをガスからIHに変更。そうしたら使い方がわからないので、キッチンを避けるように。その結果認知症が急速に進行してしまったのです。
認知症になると、覚えていることはほぼ問題なくこなせても、新しいことを覚えるのが難しくなります。
認知症を発症してからだと、実家全体のリフォームも、間取りの変更を伴うような大がかりなものはお勧めできません。
計画を立てているなら、キッチンはそのまま、間取りの変更もなしにして、廊下や階段に手すりをつけたり、段差をなくしたりするバリアフリー化のリフォームにとどめることをお勧めします。
ここまでが引用です。
私の祖母も認知症になった時、父親がよかれと思って部屋の改装をし生活しやすいようにしたのですが、あっと言う間に病状が進行してしまいました。
自宅のリフォームは、認知症発症前にすることが大切です。