自宅の建て替えを進めている知人からの相談。
耐震性能を考えて信頼できる大手ハウスメーカーに頼んだのに、仕様打ち合わせを始めたら全然言うことを聞いてくれなくなったとのこと。
詳しく聞いたら「自分は東南アジアが好きなので、建具や設備・内装をアジアンテイストにしたいと思うのに、これはできない、あれはできないばかりでがっかり」ということのようです。
室内の壁にはバンブーを貼り、ドアも何とかいうバリ風のドアにして、洗面ボウルもどこどこ製を指定したい。
ところがそんな材料を扱ったことがないと言う大手なのにそんな馬鹿な。
今は何でもアマゾンで取り寄せられるから、自分で買いますと言ったら、保証ができないと言われた。
着工前から楽しくない話になっています。
これは何が問題か?
本来大手ハウスメーカーの家づくりは、独立系の建築士さんや工務店と違って、自社オリジナルの部材を生産して大量に販売し、品質を一定に保ち、工期も短くするというスタイルです。
そこに異質な部材を持ち込むと、扱ったことがないのですから工事の品質が悪くなり、自社の部材ではないのですから保証はできなくなるのは当然です。
最初からアジアンテイストを得意とする工務店に依頼するべきでした。
この種のミスマッチは大変多く見られます。
こうなってしまうとトラブルが発生する可能性が高まりますし、満足度も低くなります。
工事を依頼するときは、自分の意向に合ったスタイルの建築会社を選ぶことから始めないといけません。
このような状態で、間もなく解体作業が始まるそうですが大丈夫でしょうか?