梅雨は明けましたが、最近はゲリラ豪雨や大規模台風の被害も増えていることから、気を緩めることができません。
雨というと、入居後の住宅に関するクレームの85%は雨漏りです。
なぜ雨漏りはクレームになるかをご紹介します。
通常雨漏りを発見して建築会社に連絡しますが、大雨が降ればアフターメンテの係りも忙しくなるため、すぐには駆けつけません。順番になります。
まずここで入居者の不満が溜まります。
やっと来たと思ったら、さっと見て応急措置をして「しばらく様子を見て下さい」と言って帰ります。
しばらくするとまた大雨で雨漏りが発生。
再び応急措置をして帰る。
また雨漏り。このあたりになると入居者さんの怒りは頂点になっています。
対応が遅いうえに、何度措置しても直らない。クレームになるのもわかります。
こうならないためには、雨漏りを発見したら、まず水掛け試験を実施します。多少の費用がかかりますが、工務店にとっても入居者にとってもこれが一番。
ここから水が浸入しているのではないかと推測した箇所に水を掛け、室内側から目視と高性能赤外線サーモグラフィを使って壁の中を透視し、水の浸入口や経路を確定します。
ここを防水措置すれば一発で止水できます。
費用が掛かるし、調査できる業者に外部委託するため建築会社はやろうとしませんが、元を確実に押さえることができるのでクレームになりません。
入居者も安心です。
雨漏りを発見したら、専門業者の水掛け試験で対応しましょう。