東京都内のあるタワーマンションの1室を購入希望の方から、このマンションの注意点を教えてくださいというご相談。
いくつか注意点を挙げた後、少々気になることがあったのでハザードマップを確認したところ、浸水危険区域内にあることが判明しました。
このマンションを販売する不動産会社は、火災保険の代理店もしているらしく、ご相談者には保険会社の「リスク判定報告書」という書面を提出していました。
それによると津波被害や液状化被害などは記載されていましたが、浸水被害の項目がありません。診断結果は「大きな問題なし」とされていました。
ご相談者はそれを見て購入を決断されたようです。
しかし東京都のハザードマップを見る限り、私個人としては「購入されないことをお勧めします」としか言いようがありません。
東京都では湾岸エリアの開発が進み、おそらくそれらのエリアは浸水リスクが高いと思われますが、販売は好調のようです。
ハザードマップを信じるか、保険会社のリスク判定報告書を信じるか。
昨今異常気象によって浸水被害も甚大化しており、被災地をハザードマップで確認する限り、マップの精度は大変高いと考えています。
必ずハザードマップもご確認いただきたいと思います。