現在使っている住宅設備を、新築予定の新居に移設できるかというご相談。
ご相談者はエコキュートやエアコン、照明器具を最近買い替えたそうで、まだ新しいので新居に移設したいとのことです。
住宅新築工事の請負契約には、本体工事・付帯工事・基礎補強工事などの項目が含まれており、その合計が工事請負金額になります。
通常エアコンや照明器具(造り付け以外)は、建物の工事請負契約には含まれず、インテリア工事の分類に入るので、住宅の新築工事とは別の工事という扱いになります。
そこで移設の場合は、移設工事契約を別に締結し、取り外しと運搬、設置の工事費が掛かかることになります。
照明器具はご自身で運搬できますが、エアコンは専門業者に依頼することになると思われ、1台3万円程度になるでしょう。
なお過去に移設したことがあるエアコンを今回再び移設すると、配管などが壊れることが多いのでお勧めできません。
一方エコキュートは新築工事の給排水設備工事に含まれるので移設は難しいと思います。
移設は誰がするのか?機器の保証は誰がするのか?設置工事と本体工事の接続部分の責任はどちらが負うのか?などが問題となります。
通常住宅新築でエコキュートを使用する場合、新築工事業者が新品を用意するので費用は工事代金に含まれますし、設置工事の責任も工事業者が負います。
また保証も工事業者を通じてメーカーが保証します。
ということで、エコキュート設置工事は住宅新築工事請負契約に含まれていれば、工事業者が設置し保証しますが、移設となるとおそらく新築工事業者は請けないと思われます。