ある既存(中古)マンションを購入したいという方からご相談。
このマンション、たまたまよく知っているマンションで、分譲時には話題になった有名なマンションです。
しかしその後、戸数が200戸以上と多いことや、部屋のバリエーションが多いこと(分譲時1億円の部屋から2000万円の部屋まで多彩)などの理由で、管理組合内で大規模修繕工事の合意ができず、一度も修繕されていないのです。
投資で購入するにしろ、居住用で購入するにしろ、将来の資産価値という点で大規模修繕が定期的に実施されていることは重要な要素になります。
したがって売買契約にあたっては、売買契約書・重要事項説明書・管理規約などに目を通すことはもとより、総会議事録(定時・臨時とも)や、できれば理事会議議事録過去1年分に目を通す必要があると思います。
大規模修繕についての議論は、これらを見ないとわからないと思います。
残念ながら不動産売買の現場では、そこまでの資料を揃えている仲介業者は少ないと思います。