引き続きインターネットでは良い土地が見つからない理由をご紹介します。

土地を紹介する不動産仲介業者の収益源は、成約したときに売主と買主から受領する仲介手数料です。（手数料の上限額は売買価格の３％＋６万円と相当消費税）

しかし仲介業者が売主から売却を依頼された土地に、自分で買主を付けることは確率的には相当低いと思われます。

自分で買主を付けられない場合は、違う仲介業者が買主を紹介し、そこで成約することになります。

この場合、買主を紹介した仲介業者は買主から、売主側の仲介業者は売主からしか手数料を受け取ることができません。この取引形態を片手取引と言います。

売主買主双方から手数料を受け取れれば、両手取引と言って６％＋１２万円を受領できるのに、片手になると半分しか受領できません。

さぁみなさんが仲介業者なら両手取引・片手取引どちらを狙いますか？

ビジネスとして考えれば当然両手取引ですよね。

となれば、土地情報はできるだけ自分の懐にしまっておいて、自分のところに買主が現れるのを待つ。そういう営業をするでしょう。

であれば広く不特定多数に情報が流れるインターネットなどのツールに、土地情報を掲載することは控えることになるとご理解いただけると思います。

したがって実際に取引されている土地のうち、ネットに掲載されるのは３０％程度。これが私の肌感覚です。