ここのところ金利上昇はひと段落していますが、昨年と比較するとフラット35をはじめ10年超の固定金利型住宅ローンの金利は高くなっています。
これは「長期金利」が上昇したことで、それに連動するタイプの住宅ローン金利が上昇したからです。
一方で「短期プライムレート」に連動する変動金利型住宅ローンについては、まったく影響を受けていません。むしろ経営努力で下げている金融機関もあります。
このように住宅ローン金利は、金利タイプによって連動する指標が異なるので、すべての金利が一斉に上昇することはありません。
そんな中、すでに変動金利型を利用されている方から「住宅相談センターのブログには変動金利は上昇しないと書いてあるが、自分はこの1年で2回上がった。どういうことか?」というご相談がありました。
お聞きしただけではわからなかったので、金融機関との金銭消費貸借契約書を送っていただいたところ、この変動金利型住宅ローンは長期プライムレート連動型だったことが判明しました。
珍しいです。久しぶりに見ました。
変動金利型の多くは「短期プライムレート」に連動しているので、この13年間変動はなく上昇しなかったのですが、この変動金利型は「長期プライムレート」連動なので上がったのです。
長プラは一時期上がりましたが、現在は下がっているので、次回の金利改定時には下がる可能性があります。
変動金利型にも長プラ連動型があるという教訓でした。