特に保険業界にいらっしゃるFPさんは、「住宅ローンには団体信用生命保険など各種保険が付いているから、保険r料を払っていると考えれば住宅ローンは繰上返済しない方が良い」とアドバイスします。
このことに間違いはないのですが、すべてのケースでそうかというとそうでもありません。あくまで御相談者によってケースバイケースです。
住宅ローンに付帯する保険には、死亡保険・ガン保険・傷害保険・疾病特約保険・失業保険などに相当する保険を用意している金融機関が増えています。
しかし保険はあくまでも保険。万一該当の事態に陥った時に、それをカバーする自己資金がない場合に備えるのが保険です。
逆に言えば、手持ち資金などでカバーできれば保険料を払って加入する必要はありません。
そのためまずは住宅ローンを借りた後の家計をシミュレーションする「キャッシュフロー表」を作って、保険が本当に必要かどうかを確認します。
保険が不要なのに加入すると無駄な保険料を払うことになります。
貯金がある人、大手企業勤務や公務員でさんで、お勤め先の提携保険や福利厚生制度が優れている場合などは、住宅ローンに付帯する保険に加入する必要はありません。
加入しなければ、保険のFPさんが言うように繰上返済しない方が良いということはなくなります。
このあたりをはっきりするために、ローンを探す前に必ずキャッシュフロー表を作ることが必要になるわけです。