3月中のハウスメーカーとの請負契約は注意

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3月中のハウスメーカーとの請負契約は注意

大手ハウスメーカー2社から概算見積もりと間取図が出て、3月中に契約してくれれば大幅値引きをしますと迫られている。

2社とも甲乙つけがたいので、金額的にお値打ちな方に決めようと思うが、どちらがお値打ちか計算してほしいという電話相談。

多くのハウスメーカーが決算月を迎えるこの時期、毎年のように繰り返される相談です。

詳しくお聞きすると、設備や仕様(外壁や屋根材を含む)はご理解されていません。「標準的な仕様です」としか言われていないそうです。

また「グレードを上げたり下げたり変更することは、契約後でもできます」とも言われており、とにかく大幅な値引きが期待できるので決めたいとのことです。

私の意見は「ざっと計算することはできますが、概算見積書や間取図だけでは正確にはわかりません。設備・仕様をおおむね決めて、その見積もりをいただいてから決めないと、現段階では本当にどちらがお値打ちか判断できません」というものです。

それでも電話で本日中に回答がほしいとのこと。

「申し訳ございません。まず時間的に無理ですし、しかも有料になります」とお伝えしたら「有料ですか!?」とのこと。

ハウスメーカーの営業は、決算だとかキャンペーンだとかいろいろな理由をつけて契約をせかせますが、設備・仕様をまったく知らないうちに契約することは危険です。

納得できる段階になってから契約してください。

仮に3月中に契約できなくても、4月には「スプリングキャンペーン」、5月には「GWキャンペーン」、6月には「梅雨キャンペーン」・・・と毎月のように値引きのチャンスが巡って来るので心配ありません。

営業さんは「来月契約になると値引き幅が小さくなりますよ」と言うと思いますが、「それなら御社と契約しませんから結構です」と伝えてください。