住宅の新築計画で太陽光発電を付けた方が良いかどうか?というご相談をよく受けます。
結論を先に言うと、損得で考えると難しい話になりますが、地球温暖化防止に貢献したいと願うなら付けても良いと思いますというものです。
ハウスメーカー・工務店や電力会社は、太陽光発電を設置した場合の収支予想をシミュレーションしてくれ、おおむね十数年で元は取れますと結論付けることが多いと思います。
しかしこのシミュレーションにはパワーコンディショナー(パワコン)の交換費用(10~15年で耐用年数を迎えます)や、パネルの交換・廃棄の費用(おおむね30年で耐用年数を迎えます)を考慮していません。
特に廃棄については、まだ正しい廃棄方法もわからないレベルにあるので、どれほどの費用がかかるか現段階ではわかりません。費用は解決できたとしても、その処理方法が地球にやさしいかどうかまではわかっていません。
ひょっとするとこれらの費用を含めると、30年かかっても元が取れないかもしれません。
弊社のお客様の中にはちょうど10年目でパワコンが故障して、年間売電量と同等の金額をかけて補修された方もいらっしゃいます。
このように経済的な損得だけを考えるなら、太陽光発電をつけるメッリトは必ずしも明確ではありません。
しかしこの時代、地球温暖化防止は喫緊の課題なので、カーボンニュートラル(温暖化効果ガス排出量ゼロ)を目指すために、太陽光発電は必要だよねとお考えになるのであれば、これは大変有効なものだと思います。