住宅を実際に作るのは職人さんですが、住宅1棟建てるのに何十人もの職人さんが、一度ではなく順に現場に入って、それぞれの役割を果たすことで完成します。
したがってこれを整理して無駄なく整然と職人さんと部材を手配する能力が住宅の出来に影響します。
また日本の建築制度では、本来監理建築士が現場を監理し、設計図面と異なる施工をしていたら指示して補修させることになっています。
しかし現場に監理建築士が来る建築会社はほとんどありません。(真面目に監理している建築士さんがいることも確かですが)
では誰が代わりに監理するのでしょうか?
現実は現場監督が代行していることが多いです。
つまり自分が作った現場を自分で監理するというおかしな話になっているのです。これが現実です。
そこで現場監督は監督と監理の両方をすることになりますが、常時その現場にいるわけではありません。居ない間の監督・監理は職人さん任せになります。
結果として住宅の出来・不出来は現場監督さんの力量次第ということになります。
もう少し言うと、残念ながらあなたの家が良い家になるかどうかは運任せということです。
だからこそ第三者の住宅診断(ホームインスペクション)を入れる意味があります。残念ながらこの現実はどうしても変えることができません。