住宅新築に際して太陽光発電をつけるべきかどうか?というご相談。
最近は電気料金が高騰しており、特にオール電化の住宅で太陽光発電を設置していないご家庭では、料金を見てビックリという方も多いと思います。電気料金節約の点で太陽光発電は有効です。
また地球温暖化防止の観点からも有効です。(東京都では2025年4月から太陽光発電設置が義務化される予定です)
さらに2025年からは新築住宅の省エネ基準適合義務化、2030年ZEH水準適合義務化が予定されており、傾向として太陽光発電設置が主流になると考えられます。
ただしこれらの話には重要な問題が1点欠けています。
それはメンテナンスフリーや寿命がない機械はないということです。
太陽光発電ではパワーコンディショナーの寿命が10~15年と言われていますし、保証期間を過ぎて故障し交換となった場合は30万円程度の修理費がかかります。
またパネル自体の耐用年数は30年程度と言われており、それを超えたパネルをどう処分するかなどの問題は明確になっていません。
弊社のお客様で大規模な太陽光発電基地を経営している方がありますが、パワコンが故障したため年間売電料金に相当する修理費用がかかったという方もいらっしゃいます。
単に損得の視点から太陽光発電の採用を決めるのであれば、必ずしも有効ではないと思いますが、環境保護に一役買って出ようというお考えであれば、採用されても良いと思います。