この季節は毎年結露に関する相談が増えます。
新築時に樹脂サッシのLOW-Eガラスにしたのに、結露が発生するのは欠陥住宅ではないか?というものがほとんどです。
国産の大手サッシメーカーに限れば、当然のことながら生産工場で一定の性能試験を行っており、断熱性能の測定も行っているので、欠陥品と言えることはないと考えます。
ただし、工場での測定は一定条件の下で行われる訳で、それが実際にお客様の家に設置したときの条件と同じかと言われると、それはないでしょう。
環境が違えば結果も違う訳で、お客様の家で100%結露が出ないと断定することはできないと思います。
しかし営業の現場ではハウスメーカーや工務店が「結露は出ません」と断定的にセールスしていると思われるので、それを信じたお客様にすれば、欠陥だと言いたくなるのは理解できます。
結露は住む人の生活スタイルを変えることで、ある程度防止できるのですが、お客様は「どうして自分の家で自分の生活を変えなければならないか」と言いたくなると思います。
結果として結露の問題は、製品の欠陥でなく、営業トークや説明不足の問題ということがほとんどということになります。