間もなく開業15年目を迎える賃貸マンションのオーナーが相談にいらっしゃいました。
このマンションは市場調査から企画立案、建設会社や管理会社の選定まで最初から関わった案件で18年来のお付き合いになります。
毎年何回か相談に来られますが、内容はほとんど運営方法についてです。
それだけ運営に力を入れられているので、いつも満室で賃料も開業当初からまったく下がりません。
このマンションより駅に近いところに、次から次へと新しいマンションが建つのですが、そちらは空室や賃料の低下に悩んでいるのに、こちらはまったく影響ありません。
ひとえにオーナーの運営の成果と考えられます。
例えば先日の話では・・・
年末はクリスマスツリーや門松を自分で作ったり撤去するのが大変。もう止めようかと思うけど、先日年末で退去する方がわざわざ挨拶に来て「クリスマスツリーには本当に癒されました。長い間ありがとうございました。」と言われたら止められないよなとおっしゃるのです。
自分でやらないで業者に頼めば良いではないですかと申し上げたら「それでは意味がない。入居者一人一人の喜ぶ顔を思い浮かべて作るから意味があるんだよ。」とのこと。
これこそがこのマンションがいつも人気があって支持される秘訣です。
不動産会社やファンドが運営する賃貸マンションでは、クリスマスツリーや門松を飾る物件を見かけますが、個人経営の20数戸のマンションでは見かけません。
その規模だからこそできるということもありますが、それ以上に経営・運営で入居者の満足度を最優先する姿勢が結果を残したのだと思います。
この分で行けば、築20年経っても満室・賃料維持ができると思います。
これから賃貸マンション投資・経営を始める方には是非参考にしていただきたいと思います。