弊社住宅相談センターは、住宅・不動産のコンサルタントという仕事をしている関係で、日頃から法律の条文・判例を調べることがあります。

このたび『不動産最新判例１００』（日本加除出版刊）が発売されましたので読んでみました。

ここ１０年ほどの不動産に関する訴訟の判例がわかりやすくまとめられています。

裁判は公正で正義が勝つと思われるかも知れませんが、判例を見ると、これで負けてしまうのか？という事例がたくさんあります。

例えば、購入した土地に土壌汚染が発見された場合、常識的には売主に損害賠償を払ってもらえると思いますが、そうならないケース、買主敗訴になる事例を見ると本当に難しいと実感します。

不動産取引は本当に怖い。何気なくやっている日常の取引で敗訴することもあると思うと、すべての取引に慎重に向き合わないといけないと改めて思います。

あと判決文にいつも出て来るのが、「宅建業は免許制でその地位が認められており、専門家として重い責任を負っている。そのため取引にあたっては、重要な事項を正確に買主に提供する必要があるにもかかわらず、それを怠った」という文章です。

どのような仕事もそうですが、慣れて来る仕事が雑になります。その雑になったところに重大なトラブルを呼び込むことになります。

そのようなことにならないように、弊社も日々最新情報を仕入れるようにしています。

これから不動産取引に望まれる方には、是非弊社住宅相談センターをご利用いただき、安心安全な不動産取引をしていただけることを祈念します。