ハザードマップで「液状化のおそれあり」とされた場所にある建売住宅を買うか買わないかという相談。
敢えて買う必要はありませんが・・・
売主が言うには、調査の結果、地盤は良好であり特に改良や補強工事はしていないとのことで、それがご心配とのこと。
ご相談者が心配されるのはもっともですが、地盤調査による基礎補強と液状化対策は別物と考えます。
基礎補強は住宅の荷重を支えるために、地中の支持層まで改良や補強をするものです。
一方液状化対策は、地中の水分と土砂の攪拌(かくはん)による建物や基礎の押上防止が目的で、いろいろな対策が考えられていますが、現時点で間違いない対策というものはありません。
つまり基礎補強をしても、液状化による損傷を避けることはできないということです。
このご相談は結果として購入しないことになりましたが、細かなことで申し訳ありませんが、考え方としてお話ししました。