昨日、住宅新築の現場では、設計図通り施工されていないことがあるという趣旨のことを書いたところ、本当にそうなんですか?どんな事例がありますか?という投稿がありましたので、一例をご紹介します。
一例ですので、極端な例を挙げますね。
1.柱が1本ない。
厳密には柱はあったのですが、外れていて構造材の用をなしていない。
2.筋交いが図面と逆。
3.各種金物がビス・ボルトで留められていない。あるいはボルトはあるけど完全に締まっていない。
4.釘を打つ間隔が100㎜のところ200㎜になっている。
などです。
これらは構造に関わるところですので、耐震性能に影響します。
昨日書いたように、これらの現場も当然建築中の検査を受けていますが、それでも見落とされた点です。
確かにチェックしようとすると数が多いし細かい箇所なので、短時間(法定の検査は、通常何件も掛け持ちするので長時間検査することは稀です)ですべてをチェックすることはできません。
また当然この程度のことはできているはずという先入観もあるのかも知れません。見落とされます。
このような事例をたくさん見ている立場からすると、建築中の第三者検査を入れる必要性を強く感じるのです。ご理解いただけますか?