ここ何回か住宅の補修やメンテナンスについて書きましたが、「うちの家はメンテナンスフリーだから、将来費用はかかりませんよ」というハウスメーカーから意見をいただきました。
メンテンナスフリーを謳うハウスメーカー・工務店が一部あるようですが、本当にメンテナンスフリーであったかどかは検証していないのでわかりません。
ただ外壁に一部ういう部材があることは知っていますが、屋上やバルコニーの防水、屋根材、樋、目地などでメンテナンスフリーの部材はないと思います。
一時、光触媒の外壁がメンテナンスフリーを謳って流行った時期がありましたが、その後現場を確認すると外壁の性能の劣化はないかも知れませんが、ほこりや水垢などで汚くなっている現場はありました。
仮に本当にメンテナンスフリーを謳うのであれば、永久保証を付けてもらうようにすれば良いと思います。
事故や天災による被害以外、自然損耗や劣化・汚れなどメンテナンスが必要になった場合、建築会社が全額を補償する。そこまでやればメンテナンスフリーを信じましょう。
さてここまで言ってから失礼ですが、昔の日本家屋は柱や梁が黒ずんでも、それが逆に価値があると考えたので、そういう意味でのメンテナンスは不要でした。
汚れが逆に趣がある。そんなことを受け入れることができれば、メンテナンスフリーも実現できる可能性があるとは思います。
【教訓】メンテナンスフリーを謳う家でも、将来の補修費や維持費を貯めておくようにしましょう。