新築したらお隣さんの庭が見えてしまう

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新築したらお隣さんの庭が見えてしまう

ある工務店さんからの相談。

自社が建てた住宅で、隣地の人から「おたくのベランダからうちの庭が丸見えなので、何とかしてほしい」と言われているが、どんな対応方法があるか?

こんなとき民法では第235条に・・・

境界線から1メートル未満の距離において他人の宅地を観望することができる窓又は縁側(ベランダを含む)を設ける者は、目隠しを付けなければならない。
2.前項の距離は、窓又は縁側の最も隣地から近い点から垂直線によって境界線に至るまでを測定して算出する。

と定めていますが、これはあくまで法律の話。今からご近所付き合いをしようというときに、いきなり法律を持ち出すのはよろしくないですね。

このような場合、通常目隠しルーバーを設置するしかないと思いますが、新築住宅に後付けでルーバーを付けると見た目がよくないし、雨漏れなどの原因となるのでお勧めしません。

このようなことがないように新築計画では、まずは敷地調査(通称「現調」)をします。現調で調べることは・・・

敷地を測量、境界の推定、地盤の高低差(宅地内・隣地との)、前面道路の幅や勾配、擁壁や塀の状況、側溝の幅や深さ、給排水管やガス管、電柱の位置や口径、周辺環境、通風や日照の方向、そして隣地の建物の窓の位置や室外機の位置など結構細かく調査します。

私がハウスメーカー勤務時代は、現調は営業担当者自身がしないと敷地のことが十分理解でないという理由で営業が行っていましたが、ハウスメーカー・工務店の中には、外注で業者に依頼することが多いようです。

設計部や建設部の担当者は、現調報告書を見るだけで現地を見ることがないということもあります。

ですので、お隣が見えてしまうとか、窓が干渉する、室外機の風がお隣を直撃ということが起こります。

是非住宅新築のときは、敷地調査報告書をしっかり見て、計画に無理がないかをご確認ください。